すべてのスポーツへ愛情を込めて、個人的なコメント。

内容の正確さや客観性、公平性、中立性、社会性は一切ありません。てきとーに読んでください。

 

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2009.01.25 大阪国際女子マラソン

 

渋井陽子が8年ぶりの優勝!東京国際もそうだったけど前半飛ばしすぎて後半失速するという負けパターンをこのところ繰り返している。今回は汚名返上とばかりに30km付近までぐっと我慢のレースだった。29kmからスパートして赤羽だけがついてくる展開。同じ一万mでトラック出身だが記録は渋井のほうが上、なんと言っても日本記録ホルダーだ。それに赤羽は初マラソン。最後はラップで10秒近くの差がついてこうなると余裕のレース展開だった。

 

だけどゴール後のインタビューでは、前半我慢のレースがかなり不本意だったようだ。本人も本当は最初からがんがん行くレースがやりたかったに違いない。でも今回は世界選手権もあるのでとにかく勝たなくてはいけないということで実を取ったということだ。

 

本番はこころおきなく最初から行って渋井らしさを見せて欲しいね。目標に堂々と2時間15分と宣言したんだから日本中が期待しているのだ。とにかく失速娘の汚名返上だね、おめでとう!

 

2008.12.07 福岡国際マラソン

 

福岡国際マラソンはツェガエ・ケベデ(エチオピア)が2時間6分10秒の大会新記録で初優勝した。日本選手は入船敏が2時間9分23秒で日本選手最高の2位に入り、世界選手権代表に内定した。

 

福岡国際マラソンは国内レースとしては最も高速なレースの部類に入る。2006年にはあのハイレ・ゲブレシラシエが2時間6分台で優勝している。

 

日本選手はいずれも2時間9分台。このスピードでは世界のトップとは闘えないね。世界はゲブレシラシエを始め2時間4分台が最高レベルになりつつある。今回の福岡国際、ケベデの記録からわかるように2時間6分台が出せるコンディションではあったにもかかわらず2時間9分台が最高。

 

前回の東京国際女子でもそうだったが、序盤からのハイペースでないと戦えない、しかしスタミナが続かない。日本は選手の身体機能のトレーニング方法を含めて根本から見直さないとだめだね。

 

2008.11.16 東京国際女子マラソン

尾崎の終盤の走りは切れがあって見事だった。

このときは渋井も自信満々だったのにね。

 

ウィンタースポーツの華、マラソンのメジャーレースが始まった。その第一弾ともいえる東京国際女子マラソン。第30回の記念大会だが、東京での開催は今年が最後になる。

前評判は渋井陽子(三井住友生命)が高く、レースでも終始トップを走っていたが、有名な市谷から四谷への上り坂で抜かれ、尾崎好美(第一生命)が2時間23分30秒で初優勝を果たした。

 

渋井はまたも終盤で抜かれた。ジムでトレッドミルで走りながら見ていたが、5kmのスプリットタイムが25-30km、30-35kmが17分台で急速に低下し、大丈夫かなぁと思っていたが、やっぱり失速してしまった。結局、世界で戦うには最低限、渋井のスピードが必要だが、後半は持たない。尾崎は最後に追いついたけれど世界のトップランナー相手では、こういう展開にならないのだ。

 

ということで日本の女子マラソン陣は厳しいね。毎年それなりにヒロインは出てくるが残念ながら世界で戦えるレベルではない。まぁそんなことを考えずにランニングを楽しめればいいんだけど、プロのランナーはそうもいかないね。

 

 

2008.11.09 日本シリーズ

 

日本シリーズは大激戦の末、埼玉西武ライオンズが巨人を破って日本一となった。すばらしいチームだね。日本一!おめでとう!

 

今年の西武ライオンズは「恐れを知らぬ若者」という印象だった。とにかく追い込まれても萎縮しない、打撃はフルスイング、投球は逃げない、とにかく小気味のいいチームだった。でも本当に恐れを知らないのではなくて、豊富な練習量とチーム一丸となった狙い球の絞込みなど、緻密な野球がその背後にあったと思う。そして何よりも結果を責めない渡辺監督の器量の大きさがあったと思う。

 

試合の流れとしては追い込まれた第6戦で岸のロングリリーフが勝利の流れを引き寄せた。とにかくおめでとう!ライオンズ最高だね!

渡辺監督95kgあるそうです。

選手のみなさん気をつけてね。

 

平野も岸がいなかったらMVPだったね。

 

 

2008.10.05 Air K

 

テニスの錦織圭。まだ18歳の新星だ。フォアハンドでも空中で打ち返すというエアー・ショットが得意技、ということでアメリカではAir Kと呼ばれているらしい。

 

とそこまでは新聞やニュースでよく報道されているので、よくいる若手選手の一人だねっていうくらいの感じだった。ところがこの前スポーツジムでトレッドミルで走りながらずっとAIGオープンでの彼のプレーを見る機会に恵まれた。

 

プレーをじっくり見た印象では単なる新人選手というよりもしっかり自分のプレースタイルを持っている選手だと感じた。一言で言えばフォアハンド命!という感じだ。コンパクトな振りで正確なコントロールのショットをコーナーに打ち分けるのは大きな武器だ。肘をあまり伸展させないで振りぬくフォームはちょっとナダルに似ている感じもする。あの腕の太さにはかなわないが、錦織の腕もかなりのもんだ。

 

若さゆえにまだまた荒削りの印象も強い。まずはスタミナが無い。上位ランクの選手とは5セットをフルには戦えないだろう。評判のエアショットも打点の高さは認めるが、ボールの威力だったらしっかり足を地面に付けて踏ん張って打ってくる選手の方がありそうだ。それこの打ち方、腰に悪そうで見ていてこっちが心配になるのだ。

 

2008.09.28 Haile Gebrselassie

 

9月28日のベルリンマラソンでエチオピアのハイレ・ゲブレシラシエが2時間3分59秒の世界最高記録で独走、優勝した。北京オリンピックは大気汚染で出場を辞退したが、やっぱり実力は世界一だったということだ。

 

それにしてもマラソンの記録はどこまで伸びるのだろうか。この調子ではあと10年くらいのうちについに2時間を切ることもあるかもしれない。トラックからの転向組が次々と記録を塗り替えてゆくということも大いに考えられる。

 

グブレシラシエは35歳。10代からトラックで技術とスピードを磨き、さらには持久力と勝負の駆け引きを会得してこうした記録が生まれる。ゲブレシラシエはフルマラソンはまだ10回目。普段の練習を想像力豊かに組み立てれば、本番のレースは少なくしても記録は出るということだ。練習のしすぎで体調を崩す日本選手は参考にして欲しいね。というよりはそういう練習を許容する指導者の想像力の貧困さこそが問題だ。

 

2008.08.24 Beijing Olympic

 

北京オリンピックが今日終わる。大会の運営など色々批判も多かった。特に政治に絡んだテロなどが危惧されたが、何とか無事に終わりそうだ。まだ閉会式があるから油断はできないけどね。

 

今回のオリンピックでは、選手個人の活躍よりも選手を強くする、選手にベストコンディションで競技に臨む、ということに対する選手を取り巻く指導者や組織について大いに考えさせられた。

 

日本は今回選手の体調管理がずさんすぎた。女子マラソンの野口に続いて、男子マラソンの大崎も欠場。ハンマー投げの室伏、そして星野ジャパン。選手の体調がベストであればもっと活躍できたはずだ。そのためには、体調という情報管理が決定的に弱かった。これは各競技の管理体制がばらばらで統一的な組織管理ができなかったということだ。どの競技もみんな自分たちがお山の大将になっている。せっかく作ったナショナルトレーニングセンターも今回は充分に機能しなかった。

 

これは各競技の問題というよりも組織の問題だ。もっといえば日本にとってスポーツとは何なのか?という問いかけでもある。日本人がみんなあんまり強くないアマチュアでも、それはそれで楽しいよね。

 

 

2008.08.24 Beijing Olympic

 

星野ジャパンが惨敗した。今日の新聞各社はついに封印していた星野批判がずらーっと並んだ。選手起用やコーチ陣の構成など疑問が多かったのは確かだ。だけど勝っていたらそれらは全て許容されただろう。

 

残念なのは、日本の野球のレベルが世界に対して白日の下に晒されてしまったということだ。日本は結局、韓国にも、アメリカにも、キューバにも一度も勝てなかった。しかも日本は現時点の最強メンバーを選んだにもかかわらず3A中心のアメリカにも勝てなかった。

 

まぁこれはこれでいいのだ。日本でやっているのは野球であってベースボールではない。世界でやっているのはJUDOであって柔道ではない、ということだ。鎖国でやりましょう。

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