わが家の小宇宙の物語

Part6(2007.03〜2008.03)

 

Weekly Kurumiyamaのトップページに戻る

 

2008.03.30

 

桜が満開になっている。家の前の植木屋さんの桜も満開だ。桜は虫がつきやすい、大木になる、といったことで個人の住宅の庭に植えられていることが少ない。その分、街路樹や公園、学校や公共建築には多く植わっている。このページの一番下の方、2007年4月2日にもほとんど同じ記事がある。

 

このあたりの桜はほとんどがソメイヨシノだ。いわゆる開花宣言でいわれる品種。接木で増えてきたいわば親戚同士で、だから性格も同じ。起きる頃も大体一緒ということだ。

 

桜の花は色々な人が色々な思い出を持っている。高齢者も桜には特別な思いを持っているらしい。梅でもなく、桃でもなく、紫陽花でもなく桜なのだ。確かに街路樹や川縁など何を植えてもさまになるような場所に桜が多いのも事実だけど、その風景に感動してしまうのもこれまた事実。少し下りの道で両側に桜があったりするともう桜のトンネル。これはひょっとすると地上ではないどこか違う世界につながっているのかなっていう感じがするね。

 

夕方から雨が降り出した。けっこう強く降っている。これで桜も散ってしまうのかと思うと残念だね。

 

2008.03.30

もうかなり前から満開になっているのが南向きの花壇の1年草だ。黄色のビオラとスィートアリッサム。これだけ満開になっているんだからビオラはきちんと花柄を摘んであげなければいけないのにもうすっかりさぼっている。

 

それでも徒長せずにこんもり咲いている。薄曇りの脾には庭が明るくなったような彩度の高い花がひときわ目に付く。黄色はマンセルのカラーチャートでいえば他の色にはない特別に高い彩度がある。確かにこの鮮やかさは赤でも紫でもブルーでも難しいよね。

 

1ヶ月くらいは楽しめそうだ。これからはぐんぐん成長するからさすがに少しは花柄を摘まないといけないのだ。

日差しが当たっていると輝くような鮮やかさ

 

スィートアリッサムも可憐で香りがいいのだ。

 

2008.03.23

ツルニチニチソウ(ビンカミノール)が咲くと春もいよいよ本番だ。

この前までは春の気配だった。今はもう気配ではなくて春そのものだ。今日は朝から庭の整備。残念ながら枯れてしまった草花の掘り起こしや処分。草花の移設や新しい草花の植え付け。そして溜まってしまっている枯葉や土ぼこりは飛散してきた小枝などのごみの撤去でほぼ一日が終わってしまった。

 

春の晴れた日の一日は大体こうやって終わっていくのだ。そして庭は丹念に世話をした仕事を裏切らない。逆に手を抜いた部分はやっぱり調子が悪い。庭は正直だね。

 

宿根性のカンパニュラもしっかり伸びてきた。

 

クレマチス・ラザースターンも新芽が出てきている

 

 

2008.03.09

まだ寒いけれど、もう3月になって庭の木々がずいぶん前から芽吹いている。これはランブラーローズのヒマラヤン・ムスク。細い蔓にびっしりと新芽がついている。

 

このヒマラヤン・ムスクは一度枯れてしまって枯れ枝を処分した。そのときの枝の残りから芽が出てもう一度植えなおしたらこんなに芽が出てきた。去年は花が咲かなかったけど、今年はこの調子では花が見られるかもしれない。もうずいぶん長い蔓が出ているので来週には本格的な誘引をして枝ぶりを整えないといけないとね。

 

それにしても心配なのは何故一度は枯れてしまったのかだ。日照は特に問題ないとは思うから水と肥料ということになる。バラは水のあげすぎで根腐れを起こすことがあるらしいから意識的に水やりは控えないといけないかもしれない。それと定期的な施肥だね。

 

2008.03.09

庭の片隅にスイセンが咲いている。本当に何の世話もしていないのに春の初めにはいつの間にか花をつけている。風が弱いとほんのりといい香りもする。風が冷たくて天気がいい春の初めの花だね。

 

気がつくと街のそこかしこにもスイセンが咲いている。朝、駅に向かうときには小学校の校庭の端に帯状にたくさん咲いている。植物図鑑とかを見ると人里は慣れた山の斜面とかに大規模な群生もあるのだそうだ。なんか幻想的な風景だね。

 

2007.12.31

今年は柚子が空前の大豊作だった。何年も柚子の木を見守っているけど今年の実のなりかたは嬉しさよりも少し気味が悪かった。春先から白い花が満開になるあたりまでは一緒だったけどその後の実のつき方は本当にびっくり。台風やらなんやらでだいぶ実が落ちてしまったけれど、12月28日に収穫した際にはなんと168個もあった。

 

生物が子孫を残す最後に爆発的な活動を呈するというけれど柚子の木もそれかもしれないと思うとなんというか不憫な感じだ。ということで収穫後にはお礼肥の油粕をたっぷり上げたのだ。来年はそんなに実をつけなくてもいいからね。ゆっくりやってください。

こんなに採れちゃいました。

わが家は連日の柚子湯なのだ。

 

真ん中が柚子の木。両側はツバキと山茶花で今年はチャドクガの被害でさんざんだった。

 

 

2007.12.24

 

冬になって冷たい風が吹くようになって、わが家の庭もめっきり緑が減ってしまったのだ。日当たりのいいパーゴラの柱の下に今年沢山花が咲いたジギタリスの株が冬を越そうとしている。

ジギタリスは何回か育てたことがあるけれど、大体花が咲いて終わってしまう。多年草なので、本来はこうやって株が出て冬を越すはずなんだけど今年が初めてだね。

来年の初夏らから夏にかけてパウダーオレンジの花をたくさんつけてくれるといいね。一株260円だった。何年も楽しめると本当にお徳です。できればもう二株くらい出てきてくれるといいね。ひょっとしたら一度掘り上げて株分けした方がいいのかな。

 

2007.10.14

庭のハナミズキが紅葉になってきた。それでもってこんなに赤い実がなっているのだ。去年も実がなってたかなというとどうも記憶が無い。それにしてもハナミズキの紅葉って冴えないね。鮮やかな赤になるわけでもなし、すっきりした黄色になるわけでもなし、やっぱり抜けるような美しい紅葉って庭にあるといいね。

 

そうするとやっぱりカツラとかシャラとかになるのかな。シャラはいいんだけどわが家にあったシャラが二本とも枯れてしまったのでうまく育てる自信がないのだ。と言ってもイチョウとかは個人の庭だとなぁ。そうだカエデがあった。わが家にはなぜか家の片隅にカエデが雑草のように生えているのだ。

 

実習が終わったら本格的に掘り上げて移植してみようかな。食べ物の好みが和風になってきたように、草花の趣味もけっこう和風がよくなってきたのだ。そう考えていたらまた庭の大改造のイメージができてきたのだ。実習が終わったらゆっくり考えることにしませう。

 

2007.08.05

 

柚子の木になった実がずいぶん大きくなってきた。数もまだ30近くある。一時は朝庭を見るたびに1cmくらいの実がぽろぽろ地面に落ちていたけれど、今ではほとんどそういうこともなくなった。

 

一時期はアゲハチョウがたくさん舞っていてきっと卵を産んでいたんだろうけど今のところアゲハチョウの幼虫で被害を受けている感じもないのだ

 

これからは台風の季節で、せっかく大きくなってきた実がまたたくさん落ちてしまわないかどうか少し心配なのだ。まぁ最終的には10個くらいの実がなればいいんだけどね。12月頃にまたご報告できるでしょう。

 

2007.08.05

 

エンジェルストランペットの巨大化が止まらない。樹高(?)はついに3mを超える勢いだ。去年もそれなりに巨大化したが、今年は去年を大きく上回っている。花ももう何度かまとまって咲かせている。

 

ちょうどこのエンジェルストランペットが植わっているすぐ脇には井戸があって、底に大量の根を伸ばしているのではないかというのがわが家の定説となっている。

 

井戸の側壁はコンクリートの枠があるらしいが、素掘りという説もあって今や誰にもわからない。わざわざそのことだけを確かめるために井戸のふたを開けるのは大仕事だからだ。

 

ともあれ、この調子でさらに大きくなりそうだ。去年は暖冬のせいもあって大晦日近くまで花を咲かせていて2月の厳冬の頃でも幹が枯れることは無かった。どうも今年もそんな感じで冬を越しそうだ。そうすると来年はさらに巨大化する?

 

2007.06.17

テッポウユリが咲き始めた。今年の咲き初めを撮った写真の日付を見ると6月4日になっている。昨年の写真の記録を見ると花が咲いた写真で最も早いのが6月17日になっている。ちなみに昨年は6月25日にホームページに公開している。さらにその前の年(2005年)は6月26日に公開している。

 

大体日付を見てみると6月の下旬くらい。ということは今年の方が少し早いということになる。個人的には例年の方が早くて今年は少し遅いくらいだと思っていけれど、むしろ逆だったということだ。

 

今年の開花が10日間から2週間くらい早いのはやっぱり今年の冬が暖かかったからかもしれない。それともやっぱり地球の温暖化?こういう普通の花の開花の時期を丹念に比較するだけで何となくわかってくることってあるのかもしれない。

 

とにかくこの2週間くらいはテッポウユリが次から次へと咲いてずっと満開で庭が官能的な香りに包まれている。テッポウユリが咲くとわが家の庭も一つの見せ場を迎えることになるのだ。

 

 

 

2007.06.17

 

スイカヅラが咲いている。去年、赤い花だということで買ってきたら赤いのはつぼみまでで、花は白だった。この場所には真っ赤なハニーサックルを置きたかったのですっかり当てが外れてしまった。

 

まぁ今年何とか待望のハニーサックルが入手できたので今苗を育てているところなのだ。来年は南側にこの子を移植して、この場所に赤いハニーサックルを植えるとしよう。

 

しかしまるで移植されるのが嫌だと言っているようにトレリスに思いっきり蔓を巻きつけている。しかもスイカヅラの蔓は木化するので一旦トレリスに巻きついた蔓はおいそれとは外せない。まぁこのままでもいいかとつい思ってしまうのだ。

 

最近仕事でまわっている園芸生産業者さんから色々な品種を教えてもらっているが、カヅラの類が多いのだ。ハツユキカヅラとかオオイタビカヅラとか、今年から来年にかけてカヅラの類と縁がありそうなのだ。スイカヅラもほのかだけれどもいい香り、香りのある花って好きなのだ。なんか高貴だよね。

 

2007.06.03

 

カンパニュラ・メディウムが咲いている。すっかりわが家の定番なのだ。今年もきれいに咲いたのだ。ホワイトはきれいだけど、パープルは少し飽きてきたかも。来年は違う色にしようかな。と言っても結局またこのパープルに落ち着くような気がする。いっそのこと白一色でまとめた方がきれいかな。ホワイトガーデンってやっぱりあこがれるのだ。白にも色々あるし葉の緑も本当にバリエーションが豊かだ。

 

やっぱり冬の始まりのうちに購入して植えて、ロゼッタの状態で冬を越させるのがきれいに大きく立派に育てるこつだね。一度パターンがわかってしまうとほとんど失敗しないのがガーデニングのいいところ。

 

どんどん大きくなってくると支柱を立てるのが大変。年々支柱を買い足しているような気がする。気がついたらユリ用やホタルブクロ用、秋のカクトラノオ用、今年はフォックスグローブ用があったりということで100本以上はあるかもしれない。

 

花の季節が終わって枯れてくると支柱を抜いてきれいに掃除して洗って乾かして庭の物置にしまっておくのだ。ガーデニングってけっこう道具が多いんだよね。

 

2007.06.03

 

宿根性のカンパニュラもきれいに咲いたのだ。1ポット450円もして、まっすぐに伸びて花が咲いたのは1本だけ。普通のカンパニュラと比べると10倍以上割高なような気がする。ホタルブクロのように宿根でうまく生着すれば来年はたくさん芽が出てくるだろうと期待が大なのだ。

 

花の色は濃い紫でかなり野性的。園芸品種っていうよりは野山に咲いている野草といった感じだ。葉には細かいけれど丈夫な毛が密生して生えていていかにも生命力の強そうな植物なのだ。来年が楽しみだね。

 

2007.05.26

 

ジギタリスが咲いている。植物全体に含まれるジギトキシン、ジゴキシンなどの強心配糖体がうっ血性心不全の特効薬として用いられていた(現在は科学的に合成されているらしい)。

 

わが家では何度かジギタリスを植えたことがあったが今回は見事に咲いたのだ。それにしても支柱を立てて支えているがどんどん高く伸びてくる。それで下の蕾からどんどん花が咲いてくるのだ。

 

花は咲き始めがきれいなパウダーオレンジでわが家ではお気に入りの色なのだ。それがだんだん時間が経つと色が抜けて白い花になってくる。これもそれなりにきれいなのだ。この周囲だけとってもイングリッシュガーデン風のたたずまい。

 

 

2007.05.26

今週は背の高い植物ばかり。これはホタルブクロ。どうも宿根草になったようでここ数年は苗を植えているわけでもないのにたくさん芽が出て大きくなって花をつけている。一歩間違うと雑草のような情けなさがあるけれど、花が咲いているときは可憐なのだ。

 

ホタルブクロとはよく言ったもので、小さな蜂が頻繁に花弁の中に入っている。もしも蛍が入って夜光ったらそれはそれは幻想的だろうね。そんなに香りがあるわけではないけれど、きっと昆虫を呼び寄せる物質を発散しているんだね。来年もきっと咲くんだろうな。すっかりわが家の初夏のメンバーになったのだ。

 

2007.05.20

バラの季節なのだ。近所の公園でも「バラ祭り」が開催されていて何となく人出が多いのだ。一昨日の新聞にも載っていた。

 

わが家のバラは凝って植えたときもあったが、うまく育てられなくて枯れてしまったのもあって、現在ではモッコウバラを除けばクライマーが1種類、ランブラーが2種類あるのだ。

 

これはランブラーの一つでアルベリック・バルビエール(1900フランス)でけっこう有名な品種。少し変わったロゼット咲き。繊細な感じで気に入っているのだ。香りがほとんど無いのが残念。一季咲きなので丹精込めた努力が味わえるのはこの2週間だけ。

 

2007.05.20

こちらも同じ時期に咲いているニュードーン(1930アメリカ)。これもまた有名な品種。アメリカのバラというとフロリバンダのようなタイプばっかりと思われがちだが、この品種は堂々たるクライマーなのだ。

 

何よりも香りがすばらしい。少し雨が降った後の雨上がりの朝は庭が甘くて濃厚だけど爽やかな香りに包まれる。この香りをかげば、そのまま身にまといたいと女性ならば誰でも考えるようなすばらしい芳香なのだ。

 

四季咲きで夏にも咲くけれどこの季節がなんと言っても一番綺麗だね。ずっと欲しかった品種で街の園芸店でもなかなか無くて通信販売でようやく入手したのだ。

 

花は可憐だけれど、茎や棘はパワフルそのもの。硬くて誘引は大変だし、棘は本当に猛獣の爪のようだ。このくらいしっかりしているからこれだけいい香りなのかもね。

 

2007.05.14

柚子の花がたくさん咲いている。わが家では柚子はこの木から供給されていて、特に冬の柚子湯は家族みんなで楽しみにしている。ところが去年はほとんど実をつけなかった。春先から柚子の花があんまり咲かなかったので心配していたらやっぱりの結果だった。

 

なぜ花が咲かなかった原因は未だによくわからないが、実が少ないことがわかってからは機会を見ては剪定したり肥料をやったりしてたくさんお世話をしたのだ。そうしたら今年はこの通り例年にないほど花が咲いている。というかこんなに花が咲いたのは見たことがない。弱った樹木の最後のがんばりのようにも見えて少し心配。いずれにしても秋の実が楽しみなのだ。今年は柚子湯に入れるかな。

 

 

2007.05.14

シランが本格的に咲き出した。最初は本当に一株しかなくてしかも庭の奥のほとんど人目につかない場所に植えておいたら、どうもそこが思いがけず日当たりがよく、環境が整っていたようで大いに繁殖して春から初夏にはたくさん花をつけるようになった。

 

それではということで庭のもっとよく見える場所に引っ越したのだ。移植で驚いたのは地下茎が思いのほか大きいこと。これだけ大きい根なら養分もたくさんありそうなのだ。花をよく見ると小さいのに確かに欄だよね。去年あたりから街路の植込でシランをたくさん目にするようになった。園芸店に行くとたくさん品種があってこれにもびっくり。

 

2007.05.14

ムラサキツユクサなのだ。ツユクサというように花弁に濃い紫色の液体が滴っていることがある。朝の露を集めている雰囲気があるのだ。前の日には全然咲いていなくても翌朝にはたくさんの花が咲いている。そして夕方にはもう花弁の先が丸まっている。短い生涯の花なのだ。

 

花によっては1週間以上咲いているものもあれば、このツユクサのようにほとんど一瞬のような花もある。花も色々なのだ。ムラサキツユクサがたくさん咲き始めると春は終わって初夏から梅雨の空気が重い感じが伝わってくる。

 

2007.05.06

ホームページのタイトルバックにもなっているクレマチス。わが家の品種はラザースターンという中型の早咲きの品種。鉢植えに向いているということであまり大きくならないらしいが、わが家ではずいぶん大きくなっているのだ。

 

数年前のイメージと比べると少し花の色が赤味が強くなったかな?もう少しブルーがかったパープルだったような気もするけど、ドリらかといえばデジカメのカラーバランスの違いかもしれない。

 

この紙のような繊細な花びらはいつ見ても惹かれてしまう。小さい子供の頃はクレマチスという花を見たことがなかった(見ても記憶に残らなかった)。身近に見るようになったのはほんとに社会人になって仕事でエクステリアに関連したことを始めてからだ。

 

歴史もあるし品種も多い花なのに気がつかないなんて興味や関心がないと如何に多くのものを見逃しているかという見本のような話。蔓の誘因が手間だけど来年はもう一品種くらい増やそうかな。淡いピンクのモンタナ・ルーベンスなんていいね。

 

 

 

2007.05.06

わが家の春の定番となったモッコウバラ。本当は5月の1,2日ごろがピークだったのにちょうど天気が悪くてしかも嵐のような風でみんな散ってしまったのだ。だからこのイメージは4月の30日頃のピークになる直前のもの。

 

アプローチ周りが黄色の花びらで埋め尽くされていると家の前を通る人が何気にちらちら見ている。写真を撮ってる人もいたりしてガーデニングで庭を自慢したい人の気持ちがちょっぴりわかるような気がするね。

 

本当に手入れらしい手入れもしないで蔓の誘引くらいしかやっていないのに年々見事な花を咲かせるのだ。しかも棘がなくて痛くなくて本当に楽です。これが南の庭のニュードーンでは棘からしてパワフルで手袋をしないで誘因して、庭仕事の後に手を洗うと小さな刺し傷が無数にある。花の色からしてホワッとしている優しいモッコウバラはわが家の雰囲気に合っているのだ。

 

 

2007.05.06

 

もうひとつギボウシの紹介。4月28日に藤沢にある造園のデザイン事務所に行ってそのときにギボウシの話題が出て、事務所の庭先に植わっているサガエという品種を教えてもらった。何でも葉が大きくなる世界最大の品種なのだそうだ。しかしきっと貴重な品種だろうということで名前だけメモして帰ってきて連休に近くのガーデンショップに行って探してみたら大株がたくさん売っていてびっくり。サガエというのは新潟県の寒河江市で、そこで栽培されているギボウシが「サガエ」というのだそうだ。何でも寒河江市の市の「緑」がこのギボウシなのだそうだ。

 

大株で一鉢6,000円くらいしてとても買えない。大体ギボウシは大きく育つし丈夫だから高いのだ。あちこちを探して1,500円の子株を買ってきて植えました。わが家でも世界最大への挑戦が始めるのだ。がんばるぞ!

 

 

2007.04.28

今年もわが家の庭に何種類もあるギボウシが芽を出し始めている。これはその中でも最も大きい品種だ。右のイメージの葉は20cm近くある。園芸店で見てもこれより葉っぱが大きい品種はほとんど見たことがない。しかもこのサイズの大株の鉢は10,000円近くする。

 

湯河原の義兄の家の庭に自生していたものを株分けしてもらってきたのだ。だから正式な品種名はわからない。わが家では単純に「にーちゃんの巨大ギボウシ」と呼ばれている。

 

6月くらいになると長い茎を出して薄紫の花をつける。その後種らしきものが出来るようだがこれをきちんと乾燥させて植えればギボウシの芽が出てくるのだろうか。

 

今年は特に地下でいくつかの株に分かれているようだったので株分けした方がよかったかもしれないが思案しているうちに芽が出てきてしまったのだ。秋か来年の芽が出る前に株分けをすることにしよう。

 

2007.04.28

 

南のフェンスの下が冬はさびしいのだがこの鳴子ユリの芽が出始めると一気に雰囲気が変わってしまうのだ。それでいくらも大きくならないうちにこのような不思議な花をつける。寄ってくる蝶や他の虫がいる様子も無くて花粉の媒介は一体誰がやるのだろうという感じだ。

 

秋の終わりまで緑の生き生きとした葉をつけているのでわが家の庭では欠かせない脇役なのだ。初めに買ってきた(これも湯河原の園芸店で買った)のは3株くらいだったけど今ではこんなに庭の一部を覆うようになったのだ。移植で掘り出してみるとびっくりするくらい大きな地下茎が出てくる。

 

2007.04.22

 

わが家でもハナミズキが咲いている。まだ幹が細いので花もあんまりたくさん咲かない。どうも日当たりがいい場所と悪い場所があって日当たりのいい方へ枝が伸びているようだ。

 

春のこの時期、桜が終わっていよいよ新緑の春の到来、の直前に街がぱっと華やかになるのがハナミズキなのだ。最近は白い花の品種が多くてそれはそれできれいだけど個人的にはやっぱりこのピンクでしょう。とっても品のいいピンク。

 

ピンクの花って難しくて、同じピンク系でも芝桜とか桜草ってどうも子供っぽいピンク色なのだ。その点、ハナミズキのピンクはかすかにイエローが入ったサーモンピンク系。

 

来年はもっとたくさん咲くといいね。ハナミズキの花は厳密には花ではなくて花の周囲をつつむ包(ほう)というのだそうだ。木が大きくなればなるほど葉である包もたくさんある、ようするに木の大きさと花の数が線形の関係にあるというよく考えればとっても素直な樹木なのだ。

 

2007.04.22

4月8日の状態。本当にすぐ大きくなるね。

ちなみにこれは4月28日の状態です。

 

4月も中旬がすぎるとギボウシの新芽がどんどん出てくるのだ。ギボウシの紹介は毎年やっていているけど、いつ見てもこの新芽の現れ方の繊細さに驚いて、そして感激してしまう。冬の間にしっかり準備しているんだね。

 

これはゴールデンティアラという園芸種で2004年の春にも紹介している。その時で確か2年目だったから今年で4年目ということだ。世には30年もののギボウシというのもあるらしい。今年はどうも複数の株に分かれている雰囲気があるので、適した時期を見計らって株分けをしようかな。そうして子孫が増えていけばわが家でも30年物ができるかもしれない。

 

うちの庭には。このゴールデンティアラ以外にも3品種あって、それで今年もう一つ買ってきたので全部で5品種ということになる。

どれもこれも元気に伸びてます。

 

2007.04.15

 

春の庭は変化がめまぐるしい。1週間も経つとどんどん庭の表情が変わってゆく。今年も昨年は植えたつもりは無いのにどんどん伸びて花が咲く草花が見られる。このムスカリもそう。

 

ムスカリのこのブルーは本当に好きで、一時は丹念に球根を掘り出して日陰で乾燥させて、またていねいに植えていたのだ。ムスカリの球根ってほんとに小さくて、パチンコ球くらいのものも普通なのだ。

チョコボールくらいの立派なものもあるけどそういうのは本当にまれ。球根は咲いてしまった後の手入れだけではなかなか大きく出来ないけど、やっぱり園芸店で売っているのは最初から球根を太らせることを中心に栽培されているのかな?

 

2007.04.15

 

去年の年末に買ってきた株がどんどん大きくなってきたのだ。上のイメージはいつも買うカンパニュラ、白とパープルの2種類なのだ。冬を越すロゼットからむくむくと葉が伸びてきてもう少しで高く茎が伸び始めるのだ。そうなってくると今度は茎の支柱を立てて支持することになってこれはこれでけっこう手間な庭仕事なのだ。

 

スィートアリッサムの奥にあるのが耐寒性の多年草のカンパニュラ、一株450円もして手前の普通のカンパニュラの3倍近い値段。これで枯れてしまったらどうしようと思っていたが、どうやら無事に冬を越して根を生やしているらしい。このところぐんぐん伸びてきている。

 

下のイメージはスィートアリッサムとジキタリス。ジキタリスはパウダーオレンジの花が咲くそうなので今から楽しみ。葉っぱが一枚一枚大きいんだね。なんかいかにもガーデニング雑誌(もう古いか)の雰囲気になってきたのだ。

 

スィートアリッサムはほんとに強くてむくむく大きくなってきている。小さい花をたくさんつけてほんのりと庭がいい香り。春の土の匂いとこのスィートアリッサムの香りってちょっとむせっぽくてなんかちょっと田舎っぽい匂いだけど、それでも春の命の息吹を感じるね。

 

2007.04.02

 

家の前の桜が満開になった。今年は桜が咲いてから気温の低い日が続いていて、1週間近く経つのにいまだにけっこう桜が満開なのだ。春ののんびりした気分とこの桜の花びらの色が何とも言えずに調和している。

 

桜は春の象徴であり、別の見方をすれば日本の象徴だ。日本中がたった一種類の花がいつ咲くかを見守っている。天気予報でも新聞でも連日の報道。開花の予想については気象庁までが公式の見解を発表する。考えてみればこんなことを真面目にやっている日本という国は余裕があるというか、文化的に成熟しているというか、もっと言えばお気楽な国なんだね。

 

桜が咲くのをみんなで楽しみにしている国なんて、なんかおとぎ話に出てくる国みたいだね。

 

2007.03.21

 

春の庭の生命の息吹は色々なところで感じられるけど、楽しみの一つがこのビンカミノールの花。薄い青紫の花が勢いよく咲き始める。去年からビンカは何となく元気がなかったけれど、この春はいつものように花が咲き始めた。

 

いつ蕾ができたのだろうと不思議に思うけど、気がつくと葉先にびっしりと蕾がついている。小さくても紡錘形の蕾のかたち。去年からの色の深い葉ではなくて、明るくて軽い緑の葉。新しい葉が伸びてその間から新しい蕾が出るんだね。花もきれいだけど、その前の芽が出て蕾が出てきてふくらんでいくのを見るのが好きなのだ。

 

クレマチスももう蕾が出ているし、もうじきギボウシも芽が出てくる。春は形のない、しかし存在はしているものが形になる時なのだ。

 

 

2007.03.21

 

ユキヤナギの小さな花は春の明るい日差しの中で輝いているよう。本当は先週くらいが一番咲いていたけれど、実習が一番忙しかった頃だったのだ。

 

家の近所では満開のユキヤナギの小枝をもって嬉しそうに歩いている人達を見かける。小さい花ってかわいらしいね。欧米でもプリントのパターンによく使われるのがわかる気がする。

 

2007.03.21

ヒマラヤユキノシタ(Bergenia stracheyi)となりました

わが家の庭の草花はほとんどが新しく買ってきたり、もらってきたりしたものだが、この花は以前からあって名前がわからないのだ。しかも今年は例年になくたくさん花が咲いたのだ。どなたかこの花をご存知の方は教えてください。

 

この花が咲いているのはわが家の庭の西のフェンスの際。この時期は日当たりがとてもよいのだ。気がついたら2月の頃から花は咲き始めていたが3月の半ばをすぎてこんなに見事な花になったのだ。

 

葉は厚くて大きくて何となくしゃきっとしてない。ふにゃふにゃした感じだけどこんなきれいな花が咲くなんてとても意外な感じ。

 

たま(同居人)のお友達の浦ちゃんが「ヒマラヤユキノシタ」ではないかと教えてくれました。ググッてみたら確かにそのようです。ありがとうございました。

Wikipediaより

ヒマラヤユキノシタ(Bergenia stracheyi

ユキノシタ科ベルゲニア属の植物で園芸用に栽培される。

ヒマラヤ山脈周辺(アフガニスタンから中国にかけて)の原産。

常緑多年草で、葉は長さ10-20cm、幅10cmほどのキャベツに似た形で、らせん状に茎につきロゼットをつくる。桃色の花が春に多数、集散花序をなして咲き美しい。耐寒性が高く育てやすい。

 

 

Weekly Kurumiyamaのトップページに戻る

 

inserted by FC2 system