わが家の小宇宙の物語

Part4(2005.11〜2006.07)

 

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2006.07.23

 

試験勉強に疲れてふと庭に出て深呼吸。夜の庭って人間以外の生き物たちの活動の舞台。よくみると色々な昆虫がいる。この日も照明のそばの草花を見ていたら、いましたいました珍しいお客様。

 

コマダラカミキリなのだ。触覚も療法ともそろって長いきれいな成虫なのだ。甲羅の模様もきれい。足もよくみたら青いんだね。ほんと1.5cmくらいなので小さめの固体だけど。この辺にもいるんだね。静かな夏の夜って神秘的で好きなのだ。

 

2006.07.23

 

ぶどうの実がどんどん実ってきているのだ。パーゴラの下から見てもこんなに茂っているから上から見たらきっとジャングルみたいなんだろうね。地面に実がぽろぽろ落ちてつぶれるから何となく周囲が甘酸っぱいのだ。さらに金魚の瓶にもぽっちょんぽっちょん落ちていて、それで何となく瓶の水も濁ってきた。

 

今年はどうやって食べようかな。と言っても熟すまで待っていると鳥が来てみんな食べてしまうし、かといって早めに収穫すると酸っぱいし、栽培農家のように本当に実に袋をかけて保護しなければいけないのかな。そこまで本格的な気概もないしね。とほほ。

 

2006.07.09

 

6月の下旬からアジサイが咲いている。我が家のアジサイは本当にきれいなブルーに染まる。去年は一つくらいしか花が咲かなかったけど今年は3つ咲いた。去年は花が終わった後にすぐにバッサリ強剪定したのがよかったのかな。

 

ということで今年も花が終わったらバッサリやるしかないね。左側の鳴子ユリが去年に続いて進出してきているので、今年はここも少し取り除いてスペースを作らなければいけないかもしれない。

 

梅雨時のアジサイは空の色が花に写っているのだ。毎年そう思うけどロマンティックでいいよね。かなり好きな花です。

 

2006.07.09

 

くちなしの花が咲いているのだ。もう3年くらいになるけど相変わらずあまり大きくならない。花が咲くのも毎年一つか二つ。それでも花が咲いている間は庭が何とも言えない香りに満たされる。

 

6月の中旬から下旬は街中のくちなしの花が咲くので街全体がくちなしの香りに包まれている。近所には高さ3mくらいの大きな株もあってそのまわりはほんと頭がくらくらするような濃厚な香り。

 

けっこう肥料とかやっているんだけどね。あんまり日当たりがよくないせいかな。新芽はたくさん出ているんでもう少し見守りましょう。

 

2006.06.25

テッポウユリの花が咲き始めた。つぼみがつくとふくらんで花が咲くまでほんの1週間くらい。あっという間だね。花が咲き続けるのは3日間くらいで後からどんどん続いて花が咲くので1週間くらい庭が濃厚な香りで満たされる。ガーデニングの幸せなひと時。

 

テッポウユリってお葬式の献花というイメージがあって感覚的にお線香のにおいまで想像してしまうがそこはホワイトガーデンというイメージに留めておきましょう。

 

この時期の花はスイカヅラにしてもユリにしても、この後策エンジェルストランペットにしても官能的な香り。初夏ってやっぱりそういう生理的な時期ってこと?

 

 

 

2006.06.25

 

ギボウシも花をつけ始めた。これは湯河原の義兄の家からもらってきたひときわ巨大な葉の品種。茎の長さも長大で、このダイナミックな花はギボウシのイメージとはかなりかけ離れている。

 

今年はギボウシは当たり年みたいでどの株も元気よく育っている。ほんとに買ってきた時の5〜10倍くらいに大きくなっている。そろそろ株分けしてもいいかもしれない。一株で見事に大きくなったのも捨てがたいし迷うところなのだ。

 

2006.06.11

 

最近、庭に出るとフワーっといい香り。スイカズラの花が満開になっているのだ。スイカズラには色々思い入れがあるのだ。西洋の童話にはスイカズラがよく登場するのだ。ムーミン谷の童話にも出てくるし、ロビンフッドの物語にも出てくるのだ。

 

実はスイカズラでも赤い花の品種が欲しかったのだ。近くの園芸屋さんで苗を見つけたときに当然赤い花の品種だと思って買ったのだ。近所で見かけるスイカズラはどれも赤い花の品種だったのだ。

 

この春、住宅のエクステリアの仕事で住宅の庭を見て回ったがけっこう多かった。また流行っている?

 

2006.06.04

 

初夏のバラがここ数週間咲いている。これはNew Dawn(1930 アメリカ)。ほのかなピンク色の花弁とさわやかで新鮮なフルーツジュースのような香り。クライマー(いわゆる蔓バラのこと)では名作の誉れ高い品種なのだ。

 

それにしてもこの香りの表現の仕方といったら・・・バラの香りにもソムリエが欲しくなるね。四季咲きだけど実際に楽しめるのはこの初夏のオープンニングだけといった感じだ。後はとりあえず花は付けるけどほんと体力を消耗しているって感じで1,2輪の花を見たらもう剪定してしまうのだ。

 

花は美しいけれど、つると堅さととげの鋭さはわが家の庭では随一でこいつの剪定と誘引は手掌や前腕は細かい傷だらけ。血まみれの剪定だね。

 

 

2006.06.04

 

こちらはランブラーの名品、Alberic Barbier(1900 フランス)。これは本当に雪のような純白。小ぶりで本当に紙細工のような感じ。バラを始めて最初の品種だ。ランブラーで白いというだけで入手した。一季咲きでしかも香りも全然無い。

 

あんまり取り柄が無いんだけど、バラを始めた頃のつたない知識で充分な手入れもしてあげないのに枯れることも無く(かといって大きくも成長しないけど)毎年つましく花を咲かせるのだ。

 

わが家ではパーゴラの奥のベンチの背後はこのアルベリック・バルビエールと決まっているのだ。

 

2006.06.04

ホタルブクロが咲いている。南向きの花壇はわが家には2ヵ所あるけれど真ん中の花壇はカンパニュラで端っこのこの花壇はホタルブクロというお約束があったのだ。カンパニュラは去年と今年はサボっている。冬に株を買ってくるのを忘れてしまったのだ。このホタルブクロは2003年12月に一株買ってきて植えて、2004年に始めて花が咲いて去年も咲いたし今年も咲いたのだ。一株しか買わなかったのにこんなに増えた。

 

カンパニュラは一年草(二年草とも言われるが・・・)であるのに対してホタルブクロは多年草。まぁカンパニュラでも大型種のカンパニュラ・メディウムなんかと比べるとずいぶん小柄なんだけどね。もっと肥料をきちんと上げればもう少ししっかりした株になるのかなぁ。どうもぱっと見には雑草に毛が生えたくらいの存在感しかないのだ。。こんだけ細いと支柱を立てるのもなんか面倒そうで・・・。すいません。

 

2006.05.28

 

今年もエンジェルストランペットが出てきたのだ。井戸の周りの去年の大木の3株の中で二つが出てきたのだ。そのうちの一つが左の下のイメージ。順調に大きくなっているのだ。

 

今年はもうあの巨大な株はこりごりなのでそこそこの大きさになったところで接木をして鉢挙げしてしまうつもり。

 

上のイメージは温室で越冬させた株を地植えしたもの。フェンス沿いに大株に仕立てようという魂胆なのだ。うまくいくいいんだけどね。ところでわが家の庭のエンジェルストランペットは何色かあるんだけどこのフェンス沿いの株は何色かわからないのだ。確か白か黄色なんだけどね。

 

2006.05.21

 

シランが満開になっているのだ。大体この場所に植えた覚えは全然なかったのだが、どうも話を聞くと今の物置があったところにシランが植えてあったのだそうだ。種子か何かが風で飛んでこっちに移ったのだろうか?シランに種子があるのかちょっと疑問。

 

いずれにしろ最初は数株だったのが今は10株以上になってしまった、しかも年々増えてこんな繊細な花をつける。イメージのように大きな葉のホスタや他の植物に隠れて全然見えない。

 

花の季節が終わったらもう少しよく見える場所に一群の下部を丸ごと移植させようと計画中なのだ。

 

2006.05.21

 

ムラサキツユクサの花が咲いている。この花も前は咲いていたのだがここ数年は全然いなくなってしまったのだ。ところが今年は気がついたら花が咲いていた。これだから庭って不思議。

 

わが家の庭のムラサキツユクサは湯河原の義兄の家からもらってきたのだが、気がつけばそこらじゅうに雑草のように生えているのだ。JRの板橋駅では構内の線路脇に群生している。花が終わりかけるとその名の通り紫の汁が沁み出している。不思議だね。

 

どうもわが家は気がつくとこういったムラサキ系統の花が多いのだ。個人の潜在的な趣味?本人は全然意識していないが意識下の嗜好があるのかな。

 

 

2006.05.14

 

1週間くらい前のゴールデンウィークの天気がすごくよかった頃のわが家の庭。自分で見てても素敵だと思ってしまうのだ。なんか雰囲気あるでしょ。この時は快晴でしかも湿度が低くてほんとにからっとしていた。日差しもすごく強くてきっとこの白く光っているところは10,000lxくらいあったかもしれないね。

 

パーゴラのブドウも順調に育っているしその脇のノウゼンカツラも順調にシラカシの木の幹を這い登っている。ハナミズキも花が終わって葉っぱがどんどん出てきた。このあたりは早春の施肥がうまくいっている感じだね。

 

この時は風も少なくてほんとに静かな春の午後といった感じだった。パーゴラの下でのんびり近所の猫が居眠りをしていたりするとささやかなしあわせを感じるね。

 

2006.05.14

 

今年もわが家の庭の主役とも言うべきクレマチス・ラザースターンが開花した。去年の手入れの不備がたたって今年はレンガの腰壁の上にまでうまく蔓が誘引できなかったので比較的低いところに花がばぁーっと咲いてしまった。

 

結局その都市の手入れじゃもう間に合わない部分があるんだよね。来年に向けて今年はせっせと高く蔓を誘引しましょう。ところがせっかく高く誘引した蔓がこれまた死んでしまうこともよくある。これだからガーデニングは難しいんだよね。まぁ楽しみでもあるけれど。

 

それにしてもこの薄い紙のような花びらはいつ見ても魅力に感じてしまう。大体こういう薄くて儚げな花びらがすきなのだ。この前園芸店に行ったら花が終わったクレマチスのけっこう大きな鉢が1000円くらいで売っていた。思わずまた挑戦したくなってしまうのだ。

 

2006.05.14

 

玄関側のモッコウバラが今年も元気に咲いてくれたのだ。北側なので日照条件はあまりよくないが、天空率が大きいのできっと間接的な太陽光が充分なのだろう。

 

黄色だけど適度に彩度が低くてきつい感じがしない。近縁のバラでもハイブリッドティーのバラはもろに造花という感じだもんね。この小さな花もいいのだ。唯一の欠点というか物足りないところは香りが全然しないのだ。これでバラのあの香水のような香りがあれば最高なんだけどね。

 

2006.05.14

 

柚子の木から今年は快調に新芽が出ているのだ。柚子は実はわが家の懸案事項であって、一昨年は10ヶ以上大きな実が収穫できたのに去年は3ヶくらいしか採れなかった。庭の中でもこのあたりはどうも樹木の生育がよくなくて水はけが悪いのか良すぎるのか、なんか病気があるのか曰くつきの場所だったのだ。

 

とりあえず土壌も大切だけど、早くからきちんと肥料を上げて丈夫に育てれば樹木の免疫能も上がるだろうと不思議な仮説を立てて2月の頃から定期的に油粕や卵の殻やら折に付けてやっていたんだけど今年は今のところ順調みたいだ。これで白い花が咲けばいいんだけどね。そうなると今度はアゲハチョウの幼虫の襲来だ。またがんばって世話しないとね。

 

  

2006.04.30

 

ハナミズキの花が咲いている。今年で3年目。2005年の4月のハナミズキの紹介の記事の時の方がたくさん花が咲いていたような雰囲気。まぁよく見れば大体同じくらいなような気もするのだ。

 

先週くらいからあちこちでハナミズキが満開になっている。御存知のようにハナミズキの花は正確には花ではなくて葉の一種。だから樹木の大きさ(高さや幹の太さ)に花の多い少ないが素直に比例する。わが家のハナミズキはまだまだ幹が細いのだ。

 

去年は横のパーゴラのブドウがさんざん絡み付いてだいぶダメージを受けたが今年は春先から蔓が絡まないように観察してカットカットなのだ。来年はもっとたくさん花が咲くといいね。

 

2006.04.30

2006.04.30

フェンス沿いの鳴子ユリが大きく伸びて花をつけているのだ。葉っぱの下の白い筒状のものが花なのだ。大体鳴子ユリという植物が正体不明なところがあってどう見てもユリ科の植物は思えない。確かに地下茎のような球根のような大きな根はあるけどユリの球根とは全然似ていない。

 

白いエッジの葉っぱを見ていると近くで咲いているギボウシに似ているような感じもあるのだ。我が家ならではの不思議な植物。庭の環境が性に合っているらしくて毎年確実に増えているのだ。今年もさらに大繁殖しそうな勢い・・・。少し心配です。

2006.04.16の状態。気の早いのがもう花をつけている。

 

2006.04.08の状態。まだ芽が出たばかりね。

 

 

2006.04.08

 

春もたけなわということでわが家の狭い庭にも色々花が咲き出した。自分で苗や球根を植えたりするものが当然ほとんどだが、こんなのがあったかなという草花が時々咲いている。

 

上のイメージはムスカリ。以前は庭のいたるところで咲いていたが、最近は姿を見かけなくなった。小さな球根なのでどこに埋まっているのかよくわからない。少なくともこの場所にはなかったと思っていたけど、きれいなブルーの花を咲かせている。

 

これはユキヤナギ。白い小さな花がたくさん咲いている。和風の感じもするけどシンプルでそれとなくいい香りもする。春が来たねっていう感じなのだ。

 

2006.04.08

ギボウシのくるくる巻いた葉っぱが出てきたのだ。これも春の庭の楽しみの一つ。どうしてこんなに精緻な構造ができるんだろうといつも感心してしまう。

 

わが家にはギボウシが多くて全部で5種類くらいある。3種はもう葉が出てきているが残りの二つは日当たりがやや悪いので芽は出てきているがまだくるくる葉っぱが出てきていない。

 

ほんと見ているとこういうお菓子があるよね。

 

 

 

2006.03.19

 

春がいよいよ目に見える形で現れてきた。上のイメージはクレマチス・ラザースターン。根元から新芽がうにょうにょ生えてきている。また今年も誘引が大変だけどあの折り紙のような花を見ると喜びがあるとついついがんばってしまうのだ。

 

下のイメージは毎年この時期に一斉に咲くビンカ・ミノール。わが家ではほとんど雑草のようにどこでも生えている。上のクレマチスといいこのビンカといい、どうも薄紫色の花が好みのようなのだ。なぜでしょう。理由はありません。どうにも惹かれてしまうこの色。

 

これから毎週ごとに庭が変化していく。手入れも大変だけど充実している春のガーデンなのだ。

 

2006.03.12

なんだかんだともう3月になってしまった。ずっと冬だとばかり思っていた庭もよく見てみると既にあちこちで春の動きが始まっている。というよりもずっと動きはあるのにただ気がついていないだけなんだね。上のイメージはテッポウユリ。今年は沢山芽が出ている。本当はこの中でも勢いがよさそうなものだけを選んで間引きしてもいいはずだが球根植物の場合はそういうことをやってよいのかどうかがわからないのだ。

 

下のイメージはトレリスのつるバラ。正確にはランブラーローズのアリベビック・バルビエだけど気がついたら芽が沢山出ている。他のつるバラはまだそれほどでもない。玄関先のモッコウバラはもうたくさん芽が出ている。これも楽しみだね。

 

2006.01.01

 

ほとんど庭について紹介していなかった。昨年はとにかくエンジェルストランペットに庭が占領されまくった。12月になっても花が咲きまくっていた。それが12月12日からの寒波で花が咲いたままあっという間に枯れてしまった。今年の異常な気象を象徴するような出来事だった。

 

今は元から全て切り落としてしまってすっきりした庭になっている。うちの狭い庭もこんなに広かったのねっていう感じだ。来年はエンジェルストランペットは塀沿いに植えてバードバスの周りは低いままに抑さえておくとしよう。それかすっと立ち上がるスリムな落葉樹でもいいね。結構いいと思っているのがメイプル。でもこれも大きくなりそうな予感がする。

 

ということで今の庭は冬枯れの状態で、さびしい限り。これが初夏にはどうなるかが少しお楽しみ。実はこのさびしい状態から想像力を膨らませていくのが一番の楽しみなのだ。春になれば言ってみれば育てていくだけだからね。

 

今の冬の庭の唯一の彩りは、ブルーベリーの見事な紅葉。今年は特に鮮やかな朱色に染まっている。来年はたくさん実がなることを期待しよう。

 

2005.11.05

移動前の金魚瓶(かめ)

最近ではパーゴラの葡萄の実が大分かめに落ちているのだ。

夏の間強い日差しを避けるためにパーゴラの下に避難させていた金魚の巨大瓶(かめ)をもう日差しを避ける必要もなくなって、むしろ日差しを入れるために元の位置に戻したのだ。

この夏もほんとに暑かったのでパーゴラの下に持ってきてパラソルをかざして、井戸水も頻繁に入れっぱなしにして水を取り替えたのがよかったみたいで、春先と比べると2倍くらいぷくぷくと大きくなったのだ。この調子で元気に育ってね。

この日は瓶(かめ)の掃除と移動のほかに庭の落ち葉拾いと剪定、バラ(アルベリック・バルビエ、ニュードーン、アルフレッド・キャリエール)の剪定と誘引、クレマチスも剪定と誘引、枯れてしまった植物の鉢の土の処分や施肥等々と秋のお天気の日ということでガーデニングで一日が終わってしまった。

無事に引越しも終わったのだ。

 

 

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