わが家の小宇宙の物語

Part2(2004.05〜2004.10)

 

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2004.10.11

 

台風が去って、庭の状況を確認しながら見てみると鳴子ユリの足元にキノコが・・・。このところずっと雨続きでかなり湿った感じだったのだ。この場所に限らず、雨が続くと普段から日が当たらない場所にはきのこが生えてくるのだ。とほほ。

 

別に生えていてもそんなに気にならないのだが、たま(同居人)は気味悪がってすぐに抜いてしまう。まぁ別に食べるわけでもないけれど、それでもこの直後の晩御飯にきのこを使った料理が出てきたりするとちょっとドキッとしてしまうのだ。

2004.10.02

 

本当に遅ればせながら、エンジェルストランペットの花が咲いたのだ。1週間くらい前の話。挿し木はうまくいったのだけど花がなかなかつかない。こっちの大きな株も一度つぼみをつけたのだが、そのまま落ちてしまった。肥料がやっぱり少ない?肥料あげ過ぎは根腐れなどいいことがあんまり無いようなことがあるのだがなんとなく全体的にわが家は肥料不足の感じかもしれない。

 

ともかく花が咲いてよかった。9月のおしまいだったけど季節外れの官能的な香りが庭に満ちていたのだ。そうすると不思議なもので9月では無くて6月頃の雰囲気を感じる。ある特定の記憶と様々な知覚の記憶は強い結びつきがあるということか。臨床心理学の先生に聞いてみよう。

 

それはそうと葉なの色が黄色だったのは初めて知った。これはこれでいいけどやっぱり白かあのスイカ色のピンクが好みなのだ。

2004.09.19

 

9月というのにユリオプスデイジーが大繁殖。とにかく今年は1年中咲いている。基本的には冬の花のはずなのに。思いっきり切り戻ししたのがそんなによかったのだろうか。

 

この手のキク科の植物は何度も書いているかもしれないが、裾の方から木化して枯れ上がってくる感じなのだが、そんなことも全然ない。まぁこれは切り戻しがよかったわかりやすい部分かもしれない。

 

それにしてもこれだけ成長してしまうと又切り戻しをしなければならなくなる。それでもって今度こそ枯れてしまったらどうしようという心配が常にある。切るべきか、切らざるべきか。困った困った。

 

2004.09.19

 

カクトラノオが咲き始めた。これと金木犀の花が香り始めると秋が来たという感じが強くなる。今年はほぼ例年並に咲き始めた。比較的しっかり立っている植物なのだが、ことは台風の立て続けの襲来で半分くらいが倒れてしまった。

 

しかたなく、この細い茎に対して支柱を立てた。全部で20本くらい立てても、やっと半分くらい。びっしり生えている。我が家ではほとんど雑草扱いといいっていいくらいそこらじゅうに生えている。これが園芸屋さんで結構な値段で売っていると思わず不思議な感覚。

今度はカクトラノオ屋さんをやろうかな。

2004.09.11

 

7月の末に挿し木をしたエンジェルストランペット。猛暑でうまくつくか心配したが結果的には一つも枯れずに全部根付いてくれた。やったね。葉っぱもどんどん増えてきて後はもう少し大きくなったら一回り大きい鉢に移植する。

 

きちんと手順を踏んで丁寧に育てれば裏切らないというガーデニングのお手本のようなパターン。これだからエンジェルストランペットはやめられない。しかしこれだけ増やしてしまうとどこに置いておくかそれが悩みの種なのだ。

 

2004.09.06

 

テッポウユリの球根を買ってきて植えた。テッポウユリは我が家の大切な一員になっているが、球根がなかなか売っていないと前にも書いたけど、なんとこんな夏の真っ盛りに売っていたのだ。買えなかったはずなのだ。旬で売っているだけあってどれもぷりぷりして元気がよさそう。秋に売っているのはどうーも売れ残りのような気がしていたが果たしてそのとおりだったのだ。

 

それから植えるのが一苦労。なんといってもすっごく深く埋めなければならない。肘まで地面に突っ込むようにして何とか3個植えました。冬の訪れが今から楽しみ。

2004.09.06

 

ウォーターコインが大繁殖してしまっている。といっても8月の初めには既にこうなっていたので驚くような話ではないのだ。毎年こんな風になっている。ばっさりやってもいいんだけど、水中の茎がめだかのちょうどいい巣になっている。見映えのためだけにせっかくの快適な家を壊してしまうのもなんかかわいそう。

 

とはいってもあんまり茂りすぎていて、めだかが何匹いるかもよくわからないのだ。春先は確か子供が生まれていて小さいめだかがたくさんいたような気がしたんだけど。

 

去年はなんかこの小さな瓶が騒がしいと思っていたら外からカエルがやってきて勝手に自分の家にしていたのだ。

2004.07.27

 

四季咲きのバラということで、マダム・アルフレッド・キャリエールがちらほら咲いている。去年は四季咲きとはいいながらほとんど夏に咲かなかった。とはいえ夏の猛暑の庭にバラの場違いなほどのしとやかな香りはちょっと似合わない。やっぱり初夏のイメージ。

 

徒長した枝の先に花がぽこぽこ咲いているので全体的にはいかにも手入れがされていないという感じ。バラは本格的に株が大きくなってきたのが今年なのでまだどういうに仕立てていけばいいのかよくわからないというのが本当のところ。

2004.07.27

 

エンジェルストランペット(ダツラ)の挿し木をしたところ。ダツラとのつきあいは長い。優に5年以上にはなるかもしれない。最初のガーデニングの基礎を勉強したのもダツラだった。赤玉土と腐葉土を混ぜて肥料を加えてという当たり前の手順も園芸の本を見ながら勉強した。

 

当時の最初の株は枯れてしまって、友達にあげたものが生き残っている。これは去年買った苗が花も咲かずに徒長しまくっているのでばさばさ切って鉢に植えた。植えた途端に例の39.5度の猛暑でダメージをくらってしまった。毎日1日5回くらい水をやっているが9鉢ある中で2〜3鉢はだめそう。

 

その代わり切り戻した株(下のイメージ)はつかえものが取れたようにきれいに成長している。これが十分に大きくなってきたらまた太い枝を挿し木すればいい。何度失敗しても気楽にやれるのがガーデニングのいいところ。

2004.07.18

シラカシの木に絡んでいるノウゼンカツラの花が咲いた。なぜか与野の界隈ではこの花が多くて濃い緑の葉っぱと鮮やかなオレンジ色が不思議な南国ムードを作り出している。

 

ノウゼンカツラはわが家では比較的歴史があるのだが、なぜか毎年花が咲くのはほんの2つか3つくらい。もっと小さな株でもたわわに花をつけている。

 

原因ははっきりしている。ノウゼンカツラは蔓が下向きになったところにつぼみをつける。絡んでいる木が小さいとすぐにもう絡むところがなくなって下向きに枝が垂れ下がり始めてそこにどんどんつぼみが付く。ところがわが家のシラカシは大木なのでいつまでも絡んでいけてなかなか下垂する状態にならない。いつか木のてっぺんまで伸びれば、そこからすごく豪華に花をつけると勝手に想像している。

 

2004.07.10

 

パーゴラのぶどうがだいぶ大きくなってきた。3年位前に植えたのだが庭との相性がいいみたいで年々成長している。特に初夏の成長は速く、数日見ないと先端がどれも20〜30cmくらいは伸びている感じ。何度もビニール袋一杯の蔓を切り戻すのだがぜんぜん弱らずに伸びている。

 

ぶどうの実もこれくらいの大きさになってきた。これからだんだんと色づいて甘くなるのだが、本当につまんで食べられるようになるのはやっぱり秋で、実はそれをよく知っているのが鳥さんなのだ。実が売れてくるととにかくいろんな鳥がやってきてせっせとついばんでいく。おかげでパーゴラの下は落ちた実でぶどう色になっている。

 

去年は鳥を警戒して早めに収穫したらすっぱくてぜんぜんおいしくなかった。待てば鳥が食べちゃうし、早いとまずいし、今年はどうしようかなぁ。

 

2004.07.03

 

7月になってしまったので少し遅い気もするが庭の片隅で紫陽花が咲いている。去年は花らしい花がぜんぜん咲かなかったので思い切って強剪定をした。枝の伸びがよくなくて今年はかなり小ぶりになってしまったがその代わり花の色がこの通りこの何年で見なかったほどの鮮やかさ。今年咲いた花の中では一番きれいなものの一つかもしれない。

 

昔からアジサイは梅雨で空が青くないから地上で空の青さを見せてくれるというイメージがある。ロマンチックすぎるって。

 

今年も強剪定するのがいいかどうかはたと迷ってしまう。来年はもう一回りくらい大きくなってなおかつ今年と同じくらい美しい花が咲くといいんだけど。

2004.07.03

 

たびたび紹介している巨大化を続けるアカンサスモリスだが今年もこのようになんとも形容しようのない花が咲いた。美しいというよりもどちらかという気味が悪い印象。やっぱり歯の深い切れ込みがいいのだろう。これを籠に入れて飾ったのがギリシャ時代のコリント様式というのはもうあまりにも有名な話。

 

確かにこの巨大な葉っぱならかごに好きなだけ詰めても実物大でギリシャ神殿の装飾になったのだろう。わが家でもかごに入れてにわかにギリシャ風の庭園にするか。

2004.06.26

 

今年の1月に掲載したテッポウユリが無事花をつけた。庭が官能的な香りに包まれる。今年は咲くのがわりと早いと思っていたらもう6月も半ば過ぎ、今年は常にも増して月日の移ろいが速いのだ。

 

強い日差しの中でテッポウユリのこの白い花が輝いて見えるような印象があるのだが今年は露の中でも晴れの日がけっこうあったのだが、どうもユリと晴れの日はうまくマッチングしなかった感じ。

 

昨年と比べるとどうも花が一回り小さい。開花後の施肥を十分にやっておかないと。やっぱり油粕と骨粉ということになるかなぁ。化学肥料も少し加えておこう。

2004.06.19

 

少し前のことになるけれど、シラン(紫蘭)が咲いた。庭の中でもフェンスのすぐ下の日当たりもあまりよくない環境のよくない場所に植わっているのだが、今年はこんないきれいな花が咲いた。

 

シランの字がどう書くかわからなくて調べたら、地下には少し偏平な形をした仮鱗茎というのがあって、これを掘り出して乾かして、鼻血や火傷やひび・あかぎれに効果があるとのこと。つまり立派な漢方薬なのであった。

 

小さくても花の雰囲気は紛れもなく「蘭」なのだ。特に下部の花びら(たぶん)の白いぎざぎざのしましまはいかにも、という感じ。1年で一株づつ増えていくということなので来年も楽しみなのだ。

2004.06.19

 

これは金魚の瓶に植えているウォーターコイン。これも念のためと思ってネットで調べていたらなんと地面に直接植えて鑑賞するという楽しみ方もあってびっくり。園芸屋さんで買ったときからずっとこういう水辺で育てるものだとばかり思っていた。今週は発見が多いなぁ。

 

葉っぱがかわいらしくてしかも丈夫。このくらいの時期が一番雰囲気がいい。このあとはどんどん性成長して瓶がウォーターコインで一杯になってしまう、ばっさり切り戻してまた少しの間だけかわいらしくてそのあと大繁殖と、こんなパターンが秋まで続く。

 

奥に写っているのは巨大化がとまらない鳴子ユリ。いったいどこまで成長するのだろうか?

2004.06.19

 

ついにホタルブクロの花が咲いた。このコラムの一番最初に紹介した。そのときはカンパニュラと一緒に買ってきてほとんど同じ大きさだったのに、カンパニュラがどんどん大きくなってホタルブクロは完全に出遅れ状態。

 

しかも途中で寒波で育ちかけのけっこう太くてよさそうだった茎が枯れてからはほとんどあきらめかけていた。5月になって少しづつ大きくなってきたが花が咲くには当分先だと思っていた。なんとなくカンパニュラと同じくらいの大きさにまでなると思っていたのだ。

 

ところがこのくらいの大きさでぽこぽこ花が咲き始めた。茎も細くて早々に支柱を立てて支えることになった。なんとなく風情がカンパニュラと比べると和風な感じ。ハナミズキとヤマボウシという感じともまた少し違うけれど。多年草なので来年も期待できそうなのだ。

2004.06.05

 

このページのトップにもあるカンパニュラが咲いた。今年の花はかなり濃いバイオレットで、本当はもう少し薄い色が好み。

最初の花がしおれてしまってもそのすぐ後ろにまたつぼみがあるのでそれなりに長く楽しめる。それにしてもカンパニュラって初夏だから6月に入ったら咲くという印象があったのだが、このところ咲くのがどんどん早くなっている。

 

実際、日当たりの良さもずいぶん関係しているのかもしれない。自分の家ではまだぜんぜん咲いていない草花も日当たりのいい近所の家の花壇や道路沿いの植込などで早々に咲いていることがある。

 

来援はやっぱり白か薄いバイオレットを選んで植えようかな。やっぱり庭全体の印象が大切なのだ。

2004.05.30

 

バラの季節というのにホームページの更新を怠っていてピークは過ぎつつある。でも写真はきっちり撮っていたのでわが家のバラを一挙公開します。

まずはニュードーン(New Dawn 1930 アメリカ)新しい夜明けという。ロマンチックな名前。産地がアメリカというのも珍しいが、丈夫で育てやすいということで特に初心者向き。しかも四季咲きで香りがよくていいことづくめ。

欠点らしいのはあんまりないが、茎の棘はかなりワイルドで誘引には引っかき傷が一番多い。アルフレッドキャリエールと同じように庭が甘い香りに包まれる。

 

2004.05.30

 

続いてはアルベリックバルビエ(Alberic Barbier 1900フランス)。これはランブラーで雰囲気を楽しむバラ。香りがしなくてしかも一期咲き、この初夏に咲いてしまうと後は延々と害虫等の世話という手間だけがかかる品種なのだ。

そういう意味ではかいのないやつなのだが、なんと言ってもわが家で最初に育て始めたのがこのバラともう一つ、ヒマラヤンムスクなのでそういう意味では思い出深い。

残念なのはこの写真を撮った数日後に、大嵐で太い元気な枝が折れてしまってたくさんあったつぼみがみんなだめになってしまってすごいショック。

今年はあきらめて、立派な花を来年咲かせるように基礎的な手入れに徹するとこにしよう。

 

2004.05.30

 

もう一つがポールズヒマラヤンムスク(Paul’s Himalayan Musk 1916イギリス)。これもランブラー。

この品種を作ったポール氏は他にも色々な品種を作ったらしくポールズなんとかという品種がたくさんある。

 

ランブラーということで一期咲きで香りもほとんどない。しかしこの初夏にはびっしりと花が咲く。今年は残念ながらびっしりとまではいかなかった。どうも今年は成長の偏りが普段よりも大きく、はかばかしくないのと巨大化しているものに分かれている。

 

2004.05.11

 

 

いよいよバラの季節。みんなつぼみが大きくなっているが、最初に花が咲き出したのがこのマダムアルフレッドキャリエール(Mme Alfred Carriere 1879フランス)。枝の剪定と誘引のときにも紹介したがばっさりやった後の芽の出方はすばらしく、近年になく多くのつぼみがついた。ゴールデンウィークの後半に最初の開花のピークがあったが、残念なことに雨と嵐で見る影もなく散ってしまった。

 

その後にもう一度ピークがやって来て今はかなりの満開状態。ランブラーのヒマラヤンムスクとアルベビック・バルビエと違って、このアルフレッド・キャリエールとニュードーンは香りが濃厚。ということで今はわが家の小さな庭はとっても上品。いわば英国の気品ある紅茶の感じなのだ。

 

これが夏になるとエンジェルストランペットの甘く重い香り。そうなると今度はラテンの官能的な雰囲気に変わるはず。同じ時期でなくてよかったよかった。

2004.05.02

 

 

クレマチスが咲き始めた。我が家の庭のスター。クレマチスがやりたくて本格的にガーデニングをはじめたといってもいいくらい。初めてクレマチスの花を見たときは世の中にこんな美しい花があるのかと素直に驚いた。特にその花びらの紙のような素材感は今でもすごく新鮮。

 

花は八重でムリムリ花びらがあるよりも一重ですっきりしているほうがどうも好きなのだ。それとこの色、和紙に透明水彩を流したようなこの色合いがどうしようもなく好み。

 

ということで、はまってしまうと止まらないということで一時はかなり研究した。育てていた種類もたくさんあったけれど今は2種類だけ。これはラザースターンという品種で、鉢植えであまり大きくならない品種だが高さ2mくらいまできれいに誘引できる。といっても今年はつぼみの時期に連日の強風で今ひとつまとまって開花できていない。来年のお楽しみ。

 

もう一つはプレジデントという大輪の大型種で濃いブルーの花が咲く。これはもう1月くらい先。前にも書いたけど誘引が大変だけどそれ以外はとっても丈夫。

 

ドクターラッペルというピンク・バイオレットのコンビネーションの品種もとってもきれいだが、我が家の庭のカラーバランスではどう考えても浮いてしまう。次はやっぱり純白の大輪種かな。

2004.05.02

 

鳴子百合(なるこゆり)、かなりマイナーな植物。この短円柱状の白いものが花。最初はなんか昆虫の卵かと思った。本当に短い期間だけこの不思議な花がぶら下がって咲いて後はこの笹のようなギボウシのような葉があるだけ。

 

比較的日陰でも強いということで5年位前に植えたのだが、毎年1〜2株くらい増えて芽が出てくる。十分立派なコロニーができている。どちらかというと山野草のカテゴリー。湯河原の園芸屋さんで買ってきたが、さいたまではあまり見かけない。湯河原地方の固有種?

 

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