最近見た「くるま」の全くの個人的な印象を綴ったものです。 内容の正確さや客観性、公平性、中立性、社会性は一切ありません。てきとーに読んで呆れてください。 |
||
2007.12.09 Honda Crossroad |
||
|
注目の車の紹介ということではなくて、急遽わが家の車が修理に出ることになって、代車でやってきたのがCrossroad。夜に来たので次の日の朝に見てびっくり。なんと無骨な車でしょう。やたら直線の処理が多い。サイドの面もほぼ垂直に切り立っている。なんか軍用車みたい。これででっかく「UN」とかマーキングされていたら国連平和維持軍だね。そういえばドイツにも第二次大戦中にこんなデザインの軽車輌があったような気がする。 乗って運転してみるとわが家のCR-V(2代目)とくらべてとても軽いタッチ。きっと車重が軽いんだね。ハンドルが異常なほど軽い。ここまで軽いと少し不安。降りて眺めると何かに似ている。そう後方から見るとCube3とイメージがかぶる。3列シートも同じで、じつはコンパクトな3列シートミニバンで同じ構成なんだね。納得です。 |
|
|
|
|
2007.05.26 Lexus LS600h |
||
|
レクサスの旗艦ともいえるハイブリッド車LS600hがついに登場した。トヨタの持てる技術を全て投入したまさに世界の高級車を制覇するために作られた車だ。トヨタの悲願の車といえるだろう。 しかし見方を変えれば、最もおろかで浅薄な車といえる。なぜならば、LS600hは高級車でありながらハイブリッドシステムを搭載し、地球環境に優しい車であることを謳っている(ように見える)。しかし、地球環境を本当の意味で重視するのであれば、こんなに大きくて重い車に乗る必要が無いのだ。 本当に地球に貢献するつもりであれば、日常の交通手段は公共交通にすべきであり、どうしても車を使用するのならトヨタには燃費世界一のプリウスがある。 高級車を買って思う存分乗り回したい、高速道路で「わははは、おれは自動車の王様だ、そこいらの車ども、頭がたかあああい!」といいながら優越感に浸りたい、だけどそれではそこいらの真っ黒や真っ白なベンツに乗っている怖い人達と同じだ。品格を疑われるのは片腹痛い。それならばハイブリッド車だ。何となく知的だし地球環境へ気を使っている雰囲気も出せるならイメージアップだ。というようなロジックがこの車の向こうには透けて見える。 はっきり言えば、この車は欲望を覆い隠す偽善のテクノロジーに満ち溢れているといえる。実際、試乗レポートでは燃費は6〜7km/hらしい。これなら今までの2LクラスのセダンやSUVと同じ程度でちっとも地球環境に優しくない。 すごいテクノロジーだけど高邁な精神に欠けている。理念が無いテクノロジーはまさに日本の得意芸。パソコンゲーム機のようなものだ。そういう意味では恐ろしいほど日本的な車といえる。 |
|
|
||
|
||
2007.04.28 Fiat 500 |
||
|
フィアットから新しいチンクエチェントが出るのだそうだ。最初の発売が1957年だからまさに50年ぶりのニューモデル。当時の発売日にそろえて7月4日に発売なのだそうだ。これってアメリカの独立記念日。当時でもアメリカのマーケットは意識したのかな。 こういうちっちゃい車を愛嬌たっぷりに作るとどうしてヨーロッパのデザイナーはこんな素敵な仕事が出来るのだろうか。まさしく現代的なチンクエチェントだ。フロントが切り立った垂直面になっているのは当時のモデルとは違ってご愛嬌?当時のキャンバストップに変わって大きなガラスのサンルーフが付くみたいだ この小さな車はミニと並んで日本でも人気だ。だってルパンが名作「カリオストロの城」で乗って冒頭の有名なカーチェイスのシーンを繰り広げるからだ。ビーチボーイズの「Fun, Fun, Fun」がロックのオープニングの不朽の名作ならあのカーチェイスのシーンもまさしく歴史的な名作シーンだ。ルパンも次元もクラリスも公国のギャング(?)もまるで人間の俳優のように生き生きと演技している。 しかしこんなモダンになっちゃったらカリオストロのような大きなエンジンを積むのは難しいだろうな。大体こいつはフロントエンジでは?しかしメーカーの発表では1.6Lのターボモデル100psというホットバージョンもあるそうだ。こいつなら崖の斜面も登っていけるか?そこで笑った読者のみなさん、あなたもかなりの宮崎アニメ好き? |
|
|
||
|
||
当時の宣伝写真?イタリアのセンスを感じるね モデルの女性の帽子が何となく東洋趣味 |
||
|
||
2006.11.05 Honda CR-V |
||
このサイドのリアウィンドウ何とかして ステップワゴンのようなフロント。サイドウィンドウといい、ホンダのアイデンティティといえば聞こえはいいが要は部品の寄せ集めにすぎない。 ついにふつーのコンソールになりました。だったらこんな中途半端なデザインである必要はない。 |
ホンダのCR-Vの三代目が登場した。大きな車輌運搬用のトレーラーに何台も積載して運ばれているのを最近よく見かける。 車関係のマスコミでの評判は新型で質感は高くなったが、値段も一ランク上がってしまったという感じでどうも好意的ではない。私も個人的には好感が持てないのだ。わが家では初代、二代目とCR-Vを乗り継いできたが、ここでCR-Vはおしまいになって次はプリウスあたりになるだろうなという感じだ。 まず外観のデザインがよくない。特にサイドのリアウィンドウ。最初見た時はストリームかと思った。200万くらいのお気楽車ならこのデザインかもしれないけど300万を超えて350万近くの車でこのキャラクターはないでしょう。フロントデザインも少しグロテスク。 何よりもがっかりなのは折りたたみ可能なセンターテーブルがついになくなって普通のコンソールになってしまったということ。個人的にはあの折りたたみテーブルとそれによる一体的なインテリアがCR-Vの気分にとても合っていたのに残念だ。 意味もない窓の形、グロテスクなフロント、魅力の減ったイアンテリア、割高な価格。ここまで来たらセールスの結果はわかりきったようなもんだ。少なくとも新味でRAV-4には少しの間は勝てるかもしれないけど、アウトランダーには立ち打ちできないだろう。 それと一番いいたいのは燃費。このサイズを日常で使うには2.4Lのエンジンは大きすぎる。今の2Lでも日常の買い物レベルでは6〜7km/Lではこのガソリン高の時代にがっかりなのだ。2.4Lならさらにさらにがっかりなのだ。 早くどこかのメーカーからハイブリッドのSUVを出してくれないかな。もちろんハリアーのような馬鹿でかいやつじゃなくてね。個人的には初代のCR-Vかトヨタのラッシュなんかにプリウスのユニットが載ってもう少しシンプルなデザインになるということないんだけれど。こういうことはみんな考えるからCR-Vの次の車検(3年後)の頃には出てくることを期待しよう。 |
|
2006.09.10 Mazda Roadstar RHT |
||
|
マツダのロードスターにRHT(リトラクタブルハードトップとゆーのだそーだ)モデルが登場した。こういう格納型のハードトップは大体高級車が多くてプジョーが例外的にあったくらいだったけど本格的なスポーツカーでこういうモデルが出たのはうれしいね。 大体オープンカーは経験から言っても首都圏に住んでいてオープンが気持ちいいところに行くまでが苦痛なのだ。箱根ターンパイクにしてもそこまでの首都高や東名はオープンで走る気にはなれないし、幌は閉じていてもけっこううるさいし、大体雨の日は幌の痛みがもったいなくて走れないし、もっと言えば洗車にも出せないし・・・。 個人的にはそーゆー下世話な話を超越しているところにオープンカーがあるという気持ちもわからないでもないけれど、もっと身近にオープンカーを感じるにはこういうモデルは歓迎なのだ。 高速を降りて、インターの脇やちょっとした駐車場で幌を開けてカバーを取り付けて走り出すのがオープンカーの楽しみ。運動した後の最初の生ビール、ずっと聞きたかったアーティストのコンサートのオープニングみたいなものなのだ。 |
|
|
||
2006.02.25 Mitsubishi Motors “i” |
||
|
三菱自動車が最近元気がいいらしい。アウトランダーは評判がいいようで、最近ぽつぽつ街でも見かけるようになった。2.4LのSUVはRAV-4、CR-V、スズキのESCUDOなどの中に完全に割って入ってしかも健闘している。 それで今度は満を待して革新的なメカニズムの軽乗用車の「i(アイ)」である。まだそんなに走っていないだろうと思ったらジムに行く時に試乗車とすれ違って、ジムの帰りにコンビニに寄ったらなんと隣に停まっていた。思わずしげしげと見入ってしまった。 エンジンを後部に横置きで45度倒して押し込んで配置している。横から見てもここにエンジンがあるのって感じだ。それで後輪駆動か4輪駆動。フロントのオーバーハングは安全対策だけだから不思議な感じ。エアインテークもないから電気自動車みたいだ。曲面の構成もきれい。思いを込めて作っているって言う印象。そういう点ではVITZよりも巧み。ただし残念ながら幅が狭くひょろっとした感じ。車内は意外に狭い?これだけ優れたデザインは普通の5ナンバーのコンパクトでやるべきだね。だけど三菱にはCOLTがある。 それと価格。一番安くても128万というのはきびしいね。ワゴンRは一番安いのは80万からある。同じターボモデルだと118万だけど、こういう知的な車にはハイパワーは似合わない。むしろ高燃費の環境に優しいエンジンの方が良かったのでは。 この車はダイムラークライスラーとの共同開発だったそうだ。このレイアウトは次期のスマートにも生かされるはずだったが提携の解消でその話は宙ぶらりんになっていてこの手間のかかった開発のコストが全部「i」に来てしまったというわけだ。 このレイアウトで5ナンバーのコンパクトカーをしがらみなく作ったら間違いなくすごいのができたということを知っていてできなかった三菱のエンジニアやデザイナーは泣いているにちがいない。気の毒だ。だけどこのレイアウトはここ数年ではなくうまくいけば50年くらい使えるかもしれない。ガソリンエンジンの代わりに電気モーターを配するのにすごく適していると思う。三菱の技術者さんに言いたい。きっとチャンスはあるぜ! |
|
2005.11.14 |
||
すごい人出でした。 |
東京モーターショー2005に行った。東京モーターショーに行ったのは初めて(すごい昔に行ったことがあるのかな?)だと思う。 私が行ったのは平日だったがそれでもすごい人出。これが週末や祭日だったらどんな混み方なんだろうと人事ながら心配してしまった。 大きい車、小さい車、たくさんあったけれど小さい車が理知的に見えて大きい車はなんとなくおばかに見えてしまうのは気のせいか。大きい車はエスタブリッシュメントの象徴だが、一方でそういう車が本当に必要な存在としてあり続けるのかと疑問に感じるね。国家元首の送迎だってプリウスでいいじゃないって感じだ。 ということで今回は大きくて速くて強そうでお馬鹿な車の似たもの同士を対決的にまとめてみました。 |
|
日産GTR ものすごい人だかり |
レクサスLF-Shこっちもすごい人だかり。GTRよりも少ないか。 |
|
ポルシェのCayman ボクスターのクーペ版。いいね。 |
BMWのZ4クーペ。こっちの方がセクシーでエレガント。 |
|
フェラーリF430 V8のミッドシップ。フェラーリらしいね。 |
フェラーリ612 Scaglietti V12エンジンでこのノーズの長さ! |
|
シトローエンC6 エレガントで大型車の中では好感。 |
メルセデスの新型Sクラス。だいぶスマートになってきた。 |
|
SLRマクラーレン 恐竜的な進化の最終形 |
SLRのライバルはこれしかいない。ホンダのインディカー |
|
マセラッティQuattroporte ため息が出るね。 |
ジャガーXK 高額車のトレンドは似てるってこと? |
|
BMW M5
500馬力!エアインテークは思ったほど大きくなかった。 |
アウディA8L これは400馬力くらい。どっちもどっちか。 |
|
ロールスロイスPhantom 500万円!究極のお馬鹿カー |
マイバッハ57S こっちも5000万円!ドイツも負けてないぜ! |
|
2005.11.14 |
||
トヨタのFine-X 4輪独立モーター、独立操舵、すぐ欲しいね。 |
今回の東京モーターショー2005では小さい車で特に興味深い車がたくさんあった。そもそも今回のモーターショーに行った目的はシニアのためのコミュニティビークルとしてトヨタのi-swingと日産のpivoを見てこういったビークルの走るコミュニティがイメージできるかどうかということだったのだ。おおいにイメージできました。 実際の展示車両を見ていくとさらに良かったのがトヨタのfine-X。全長4mに満たない世界で大人4人が快適に移動できるのはもはや当たり前、スポーツカーもあれば、カジュアルな車もあるし、RV車も、商用車もある。もうこの世から4m長の車は全て無くしてもいいんじゃないって感じ。4m超の車には税金50倍くらいにすれば街が広く感じるはずだ。 |
|
日産pivo キャビンが180度回転して後退の必要が無い。 |
トヨタのi-swing 本当はシニア向けなんだろうけどね。 |
|
Jeepのコンセプトカー アメリカでも小型車は観音開きドア? |
フォルクスワーゲンのEco Racer かわいくて笑っちゃう。 |
|
スズキのMOM’S これも観音開きドア。大流行だね。 |
スズキのLC、かわいいね。日本版のチンクエチェント。 |
|
Miniのスペシャルパッケージ。Miniってずっと憧れだね。 |
フィアットのPanda あのやかんで有名なALLESSIモデル。 |
|
スズキのIONISコンパクトでもRV。なんかフランス車風だね。 |
ダイハツのコペンZZ 1500ccエンジンのモデル。乗りたい! |
|
2005.06.19 |
||
このエンブレムがかっこいいのか? BMWのロゴのうんちくを語るのは楽しいけど、このエンブレムのことを言ってもねぇ。 真っ向勝負の車にはちゃんとTOYOTAのエンブレム |
最近はトヨタが絶好調という印象である。出してくる車のコンセプトの妥当性、社会性、車の作り方など本当に進歩したという感じだ。F1も好調だし、アメリカでは売れすぎて顰蹙を買わないように米メーカーに配慮して値上げまでする。横綱相撲だね。 いい車が多いんだけど最近のトヨタ車で気になるのは車のエンブレム、はっきり言ってかっこ悪い。マークXのときにまず全体のデザインの質の高さとエンブレムのデザインの質の低さのギャップにビックリした。香港か中国あたりの3流のラジカセやパソコンなんかに付いているマークを連想する。全体の印象が良かったのにがっかり。 次いでやってしまったのがヴィッツ。このマークなんじゃ?地球の環境をイメージしたとか言っているが、そういうことは見た人に説明しなくてもわかるようにするのが本来のエンブレムの持つ力だ。だったら地球環境に優しい本家本元のプリウスはどうかというとしっかりトヨタのエンブレム。こういうところが矛盾している。というかこの程度でしか考えていないということがわかる。 こういう一連の動きは戦略としては理解できる。トヨタは統一ブランドの下にサブブランドを作ってそこで独自性を出していくという考え方なのだろう。しかし如何せんそのブランドを象徴するエンブレムが下手の一語に尽きる。しかもこういったエンブレムは機能ではないからそうそう簡単に変えることも出来ない。 いまさら言うまでもないがBMWやAudi、VW、Mercedesなんかはこういったところにすごく気を使っている。というより自分たちの車に対する愛情を感じる。販売されて他人の所有物になる車がメーカーという母体との強いつながりの象徴がこのエンブレムといってもいいだろう。エンブレムがてきとーに作られているのはいわばこういった愛情の欠如を感じてしまう。 厳しいけどこのままではトヨタは性能はいいけどしょせんは愛知の田舎の車メーカーという印象になりかねない。 |
|
2005.06.06 BMW design |
||
リアの処理が見えないのが残念 1シリーズが出てきたときから、これはアクセラもどきって言う印象があったのだ。BMWの人達はきっとアクセラのようなくるまが作りたっかったんじゃないだろうか。 |
7シリーズから始まる一連のBMWのデザイン。クリス・バングルという人がデザインしているのかと思っていたら、彼はデザインの総監督(日産の中村史郎氏のようなもんですな)でその配下にデザイナーがいて彼らがデザインしているらしい。新しい3シリーズは日本の人だそうで、Z3のデザインをやった人とのことだった。 一連のデザインはエッジの効かせ方とか、フロントやリアのデザインに話題が行きがちだが、実物を見てデザイナーが一番気を使っているのは全体のプロポーションだと思う。だからBMWの車は他の車よりも少し引いて全体を眺めるとその良さというかデザイナーの意図が伝わってくる。これは以前のBMWにも通じるもので車がわかっている人達っていう感じがする。 とはいっても、エッジの見せ方やフロントの特にヘッドライト周囲のデザインは話題を呼んだし、賛否両論あるのだろう。7シリーズは今回のマイナーチェンジで変わらないのはそのプロポーションだけといっていいくらい変わった。おとなしくなったね。エッジの効かせ方は、はっきりと新しいトレンドを創り出したといえるかもしれない。新しいVITZはもろに真似ている。 この新しいデザインの方向性はBMWのどのシリーズにもうまく適応されている印象はある。個人的にはM5の獰猛な雰囲気が好み。しかし1シリーズは見るたびにもっとうまくデザインされた車があると感じる。それはMAZDAのAXELA。全体のプロポーション、エッジの見せ方など、とても上手。 1シリーズがFRを取り入れたコンセプトはともかく車自体の出来としては特にエクステリアデザインはAXELAが優れている。AXELAはヨーロッパが主戦場だ。AXELAのデビューは2003年10月で1シリーズは2004年9月(ヨーロッパでのデビューは各々もう少し早いかも)。BMWのデザイン陣は如何に1シリーズをAXELAっぽくしないようにするか苦労したのではないだろうか。「やられた」っていう感じでかなりうらやましかったのかも。 |
|
2005.05.29 |
||
|
||
豪華なSUVのハイブリッド車。この手のジャンルの車自体、私は好きではない。大きなボディで大体運転が荒っぽくて幅寄せや割り込みなどの常習者って感じ。いかにも自分勝手な人が乗っていそうなくるま。なぜこの車にハイブリッドなの?しかも3.3Lという、それでなくても大きなエンジンにさらに電気モーターまで付けて・・・。 4L級の豪華SUVに匹敵する加速!というのが謳い文句らしいが・・・。こんな2tを優に超える車を暴力的に加速させて運転することが環境に優しいハイブリッド車がやることか?「愛・地球博」をやっている会社がこういうことを平気でやるのは何ともいえない矛盾。というか本当の狙いを考えてみると、プリウスその他のハイブリッド車はおそらく利益が非常に少ない。それでもって技術的に開発しなければならないことはまだ山ほどある、ということはこれからもじゃんじゃんお金がかかる。となると利幅の大きい高級車に手っ取り早く搭載してしまおう。高級大型SUV、いいねぇ、これで儲けちゃおう。じゃあハイブリッドシステムを搭載して最高級バージョンに仕立ててしまおう!という構図が浮かんでくる。 私はトヨタのハイブリッドシステムは本当にすばらしいと思っている。いつできるかわからない燃料電池よりはよほど技術で地球環境に貢献している。ハイブリッドが地球環境のためのシステムならば、こういう車に載せる企画そのものが間違っている。ハイブリッドを買うのはアメリカでも知的な(あるいはそう見られたい)クラスらしい。そういう人達がこんな動力性能を求めるか? 実際、これで燃費が17.8km/Lというのは驚異的だ。殆んどヴィッツの1.5L並みである。だけど地球に優しいとは思えない。だったら申し少しコンパクトなSUVで2Lエンジンあたりと組み合わせて燃費が25km/Lくらいのパッケージを作ってもらいたい。これ一台でずっと使える車ってコンセプトとしてはだめなの?それがハイブリッドでしかもお年寄りになっても使えるんだったら本当に地球環境のためだと思うけど。 中規模クラスのSUV(日産のエクトレイルやホンダのCR-V、三菱のエアトレックなど)にトヨタのプリウスレベルのハイブリッドが載れば本当に欲しい車になるのだな。 |
||
2005.05.16 Honda Legend |
||
|
||
私はホンダファンだったのだ。最初に買った車はアコードのハッチバックだったし、その次は目がぱちぱち動くアコードのセダンだったのだ。それから暫くアメリカに行ってたけど、帰ってきて買ったのがCR-Vで、その次もやっぱりCR-Vだったのだ。 だけどたぶん次はホンダには乗らないと思う、今のままのホンダならば。最近のホンダの車は魅力がない。掲げているビジョンと販売している車が画乖離している印象がある。F1に参戦していても、そのテクノロジーが反映された(と感じる)車は?F1の意義をフィードバックさせた車は?どこにあるんだ。今のホンダは正直言ってRV車のメーカーだ。アコードやインスパイアからはそういう気迫が伝わってこない。 という意見に対して満を持して登場!最新技術満載のレジェンドということになるはずだが正直がっかり。まず言いたいのはそのかっこ悪さ。顔がでかい。それでもって悪名高きフロントミッドシップをやめたからフロントオーバーハングが大きくなってプロポーションが河馬みたい。これだけ大きな車なのに8頭身どころか6頭身くらい。コマーシャルで10頭身のマリア・シャラポアをつかっているのがなんとも皮肉だね。同時期に出てきたFUGAやCROWN
MAJESTA、さらに少し前のCROWNと比較してもデザイナーの力量の低さを感じずにはいられない。ホンダの背の低い車はもうみんなどれもがっかりしっぱなし。大体NS-Xにしても、S2000にしてもホンダは乾坤一擲といったモデルのデザインがとにかく下手なのだ。 メカニズム的に見れば、エンジン横置きのV6で今までのレジェンドの構成をかなぐり捨てて要するに巨大なアコード。V6の片側バンクを走行状況に応じて停止させるシステムもない。馬鹿でかいだけのエンジン。ホンダの技術者が高級車は燃費を考えなくてもいいといったそうだが、そう考えているのはホンダだけだ。280馬力オーバーだって、他社の次の3〜3.5Lクラスはみんなそうなるだろう。 新しい四輪駆動のシステムもどうせこのモデルっきりという雰囲気が漂う。新しい技術は高級車や少量生産モデルで始まって熟成させながら他のモデルに広がっていく、その過程で更に技術が磨かれていくというサイクルがある。BMWのバルブトロニックなんかがいい例だ。ホンダの最近の車や技術はその場の思いつきで技術が開発されている印象が強い。そういえばS2000にもなんかハンドリングの新技術があったけどもう死んでる感じ。ユーザーだってそういう雰囲気は肌で感じているのだ。きっとホンダの社内は仲の悪い人達が多いのだろう。そういう雰囲気が最近のホンダの車からは匂ってきて、それが悲しい。 実際売れてないみたい。町で見かけない。そりゃ500万の車だからという意見もあるだろうけどBMWの5シリーズなんかそこここで見られるし、第一セルシオもシーマもうじゃうじゃいる。カーグラフィックで見たら、最初は月間で1500台くらい売れてたみたいだったけど、今は500台くらい。クラウンは5,000台くらい売れているのだ。デビューは去年の11月くらいでしょ。まだバリバリのニューカマーのはず。ホンダのファンだった者としてはこう言いたい。小型ジェット機もへっぽこロボットもやめて、もっとまともな車を作って! |
||